REV(ニワトリ細網内皮症ウイルス)の受容体

REV はガンマレトロウイルスに分類されるトリのレトロウイルスである.1974 年にマレック病ウイルスワクチンに迷入し,ワクチンを接種したニワトリに発育異常,産卵停止などを引き起こした.以後,同ワクチンにおいてREVの迷入否定試験が行われるようになった.REV はRD-114ウイルス,BaEV などと同じ受容体干渉グループに属すのでヒトの細胞に感染するときはASCT2 もしくはASCT1 を用いていると考えられる.
(「動物由来レトロウイルスの受容体(宮沢孝幸著)」雑誌「ウイルス」第59 巻第2号,pp.223-242,2009より転載(一部改変))