現役最年長棋士、有吉九段が引退

 将棋界の現役最年長棋士、有吉道夫九段(74)が24日、大阪市関西将棋会館で行われた棋王戦予選3回戦で矢倉規広六段(35)に敗れ、引退した。
 通算成績は1088勝1002敗。
 投了後、有吉九段は「限界まで指せたという満足感はある。将棋は素晴らしいゲーム。子どもたちに広め、恩返ししたい」と語った。
 今年2月の順位戦で最下位クラスのC級2組から陥落し、年齢制限で昨年度末の引退が確定した。しかし、NHK杯予選や棋王戦予選で勝ち星を重ね、対局を新年度まで持ち越したため、日本将棋連盟が「年度末」としていた引退規定を「最終対局日」へと変更していた。
 同連盟の理事会はさらに、引退規定を棋戦ごとに作る方針を固めた。26日に行われる棋士総会に諮り、早ければ今年度から適用する。現在は、60歳以上の棋士がC級2組から陥落すると、全棋戦の出場資格を失う。(2010年5月24日21時06分 読売新聞)

たいへんお疲れさまでしたと言いたいです。
 私の高校の同級生に有吉九段の息子さんが居ました。(編入組)
 プロの棋士の息子さんだから、彼も相当将棋は強いのかなあと思ったのですが、本人は、「将棋が大嫌い。」と言っていました。実際に高校時代一度も彼が将棋をさすところをみたことはありませんでした。
 1980年だったか、NHK杯だったと思うのですが、プロの棋士には珍しく有吉九段が二歩で負けたことがありました。それが運悪くテレビで放送されてしまいました。翌日息子の彼は、「お前のお父さん、二歩で負けおった。」とはやし立てられていたことを思い出します。
 それにしても、74歳までプロ現役はすごいと思います。