もし機内でノロウイルス患者が発生したら

日本人乗客23人が腹痛 ルフトハンザ機が離陸取りやめ
ドイツ南部のミュンヘン空港で20日午後、乗客約300人が乗った成田行きのルフトハンザ航空714便の機内で離陸直前に日本人乗客が腹痛や吐き気などの症状を訴えたため、同機は離陸を取りやめた。日本人乗客はミュンヘン市内の病院で手当てを受けた。一部は入院している。
 DPA通信などによると、ルフトハンザ機が滑走路に向かっていたところ、約80人の日本人ツアー客のうち23人が、腹痛や下痢などの症状を訴えた。原因は分かっていない。一行はロンドンを観光した後、ミュンヘンに立ち寄ったという。(金井和之)Asahi.com

 航空会社と機長の判断は正しかったと思います。原因は公表されていないようですが、もしこれがノロウイルスだったとして、23人が同時に機内で発症したとしたら、それこそ大パニックだったと思います。ノロウイルスでなくても細菌性の食中毒でも大変です。ノロウイルスも食中毒も発症は突然やってきます。今回の事例、発症が出発前で良かったです。もし上空で多数の発症者が発生となれば、緊急着陸は避けられませんね。

 検索していたら2006年の12月の記事(ソース不明)を見つけました。

ノロウイルスによるとみられる感染性胃腸炎が猛威をふるっていることから、国土交通省は殺菌に有効な塩素系漂白・除菌剤の航空機内への持ち込みを認める通知を出した。これを受けて全日空は27日、日本航空も26日から機内に塩素系漂白剤を積み込み、飛行中に乗客が嘔吐(おうと)した場合の処理に使い始めた。国交省によると、塩素系漂白剤に含まれる次亜塩素酸ナトリウムは金属を腐食させるため、乗客の機内への持ち込みは禁止されている。航空会社が機内に装備することの禁止規定はないが、機体への影響を考慮して従来は装備していなかった。航空各社はこれまで、運航中の機内で乗客が嘔吐した場合、客室乗務員がアルコールで消毒。乾燥によるウイルスの飛散を防ぐためにおしぼりなどで覆い、到着後に塩素系漂白剤で消毒し、整備士が機体を腐食させないか確認していた。国交省が25日付で、持ち込みを認める通知を出したことから、今後は、ノロウイルスの感染のおそれがある際は、客室乗務員が運航中に処理する時点で薄めた塩素系漂白剤を使う。

 機内(特に座席や通路)で嘔吐や下痢をした場合、どのように対処するかは航空会社は対策を考えているようです。
 ノロウイルスはアルコールでは不活化出来ませんから、塩素系除菌剤が必要です。
 これに加えてハンディタイプのスチームクリーナーがあればベストです。