ウイルスの研究は、極めれば極めるほど細かい話しになってきます。
ある重要なウイルスが発見されれば、ものの数年もすれば細かい話しが増えてきます。研究が10年も続けば、ウイルスそのものの研究からかけ離れていってしまうでしょう。
発見当初からそのウイルスの研究をやっている人たちは、全体を見る目があると思うのですが、後から参入する若い人たちは、細胞の中の蛋白質のことしか関心がなかったりします。
果たしてそれで良いのでしょうか?
世の中には星の数ほどウイルスは存在し、毎年のように新興ウイルス感染症が出現するのですから、様々なウイルスに興味をもったウイルス研究者の養成と支援も私は大切だと思うのです。