iPS細胞研究所

 京都大学は5日、新型万能細胞(iPS細胞)研究に特化した「iPS細胞研究所」を4月に開設すると発表した。所長には世界に先駆けてiPS細胞を作製した山中伸弥教授が就任する。山中教授は記者会見で「ライバルは多いが世界最高の研究拠点にする。一日も早い臨床応用を目指す」と意気込みを述べた。
 研究所は2年前に発足したiPS細胞研究センターを改組する。基礎研究にとどまらず、臨床応用を強く意識した研究体制にする。4部門18グループで構成し、人員は計120人。2010年度の予算規模は20億円以上になる予定。2年後には200人規模まで拡大する見通し。
 研究所が入るのは吉田キャンパスの病院西構内に2月に完成した新研究棟で、地上5階、地下1階で延べ床面積は1万2千平方メートル。実験室を1カ所に集めたオープンラボ方式を採用した。「研究者間の交流を密にし、研究スピードを従来以上に加速させる」(山中教授)方針だ。(Nikkei Net 2010年3月6日)

 京都大学ウイルス研究所の目の前にiPS細胞研究所が建設されました。iPS細胞の研究も大事だけど、ウイルスの研究は社会的にはもっと大事です。とはいえ、予算規模は桁違い。異種移植はかすんでしまうのでしょうか?